2月2日の聖書箇所よりショートメッセージ「心の貧しい人」

説教

聖書箇所 マタイ5章 

1イエスはこの群衆を見て、山に登られた。腰を下ろされると、弟子たちが近くに寄って来た。 2そこで、イエスは口を開き、教えられた。 3「心の貧しい人々は、幸いである、 天の国はその人たちのものである。 4悲しむ人々は、幸いである、 その人たちは慰められる。

ショートメッセージ: 「心の貧しい人びとが幸い」だなんて、ちょっとおかしなことを話している?と思われるかもしれない。日本語では、このように訳された言葉とさらにそれに続く言葉を、イエスが話していたアラム語の語順で書くと次のようになるようだ。「幸せ、貧しい人々、霊的に。なぜなら、彼等のものだから、神の国は。」 最初の言葉は、「幸せ」という言葉で、ぐっと聴いている人々の注目を集める。さらに続く言葉は、「貧しい」という言葉。 なんで?と聴衆の注目を益々集める。皮肉を言っているわけではない。その次の言葉は、日本語では「心の」となっているが意味的には「霊的に」という言葉である。よく考えると、イエスさまがおっしゃりたいことは、「霊的にとても弱く、助けを必用としている人々」となってくる。 それはすなわち、群集の多くは、病になっていて、当時の医療では治癒せず、霊的に満たされることがなにより大切だった。だから、幸せなのは、霊的な助けをいただける、私に従ってきているあなた方だ。そして、神の国を引き継ぐことになるからと話されているようだ。 

正式な牧師になる前だったが、癌病棟でチャプレンとして奉仕していた。 3ヶ月だけだったが、その間に何人か患者さんが召された。看護士の方が、私のところによってきて、「ありがとう。患者さんたちにとって、また家族の人々にとって一番大切なのは霊的な癒しなのよ。」と言われたことがある。クリスチャンとして先端医療機器の開発、生産、販売する会社に25年間勤めた私も、実は同感だった。  私たち人間には、肉体的あるいは精神的にどんなピンチを迎えていようが、主イエスの信仰により、一番大切な霊的な欠乏が補われる。主イエスキリストが大きな希望、豊富な恵み、慈しみ溢れる癒しを与えてくださり、人は祝福の内に次のステップを歩み出すことができる。 アーメン