6月21日(日) 聖書箇所よりショートメッセージ

2020年6月30日説教

福音書 マタイ10章26-31節 26「人々を恐れてはならない。覆われているもので現されないものはなく、隠されているもので知られずに済むものはないからである。 27わたしが暗闇であなたがたに言うことを、明るみで言いなさい。耳打ちされたことを、屋根の上で言い広めなさい。 28体は殺しても、魂を殺すことのできない者どもを恐れるな。むしろ、魂も体も地獄で滅ぼすことのできる方を恐れなさい。 29二羽の雀が一アサリオンで売られているではないか。だが、その一羽さえ、あなたがたの父のお許しがなければ、地に落ちることはない。 30あなたがたの髪の毛までも一本残らず数えられている。 31だから、恐れるな。あなたがたは、たくさんの雀よりもはるかにまさっている。」

ショートメッセージ: 「恐れず畏れよ」 イエスが12人の弟子を宣教に派遣するにあたって迫害を受けるという話を今日の聖書箇所の少し前でしました。そんな状況の中で、より具体的に家族との関係が難しくなる、その中で、弟子たちがどういう態度、心構えでいるべきか、をイエスが話してくださっています。  ★ 聖書の言葉を一語一句わかろうとするとちょっとわかりにくいのですが、ポイントをつかむことが大切だと思います。 そこには「恐れてはならない。」「恐れるな。」「恐れるな。」という言葉が3回繰り返されていたのです。 ★ ちょっと突拍子もないたとえ話をします。私は中学のとき、道端から飛び立ったはとが、不運にもちょうどそこにタクシーが通りかかり、ひかれてしまう場面を目撃しました。 はとのきれいな血が道路に飛び散りました。 そしてきれいな白っぽい羽がふわーと空中に舞って風にさらわれていきました。 ★  その事故は、はとのこの世の命を死にいたらしめました。 でも、その時の様子はなんども私の脳裏によみがえるのです。 あの事故が起こって45年たった今もです。 なぜでしょうか? ★ 私にとっては、今日のイエスが話してくださったすずめの話がなぜかを説明してくれていると思うのです。 一羽のすずめだけでは安すぎて、二羽でやっと500円くらいで売られていくすずめたちです。 売られて、食べられるために、殺される、小さいすずめたちです。 でもそのすずめたちを、神様は思いを寄せてくださっているのです。 ★ ですから、派遣される弟子たち、迫害は受け、そしてイエスが後に十字架刑にあったように、弟子たちも殺されるかもしれない、そんなことがあったとしても、ずっと神は弟子たちを思っており、復活の命が保証されているのです。 ★ 現代の私たち、イエスの話を宣べ伝えようとするなかで、友人や家族との関係が難しくなってしまうのかなどと恐れてはなりません。すべてを良きにしてくださる主イエスがともに歩んでくださっていることを覚え、全知全能の神にこそ畏敬の念を持って歩みましょう。