1月24日の聖書箇所よりショートメッセージ 「網は手放し」

2021年1月26日説教

聖書 マルコによる福音書1章14~20節: 14ヨハネが捕らえられた後、イエスはガリラヤへ行き、神の福音を宣べ伝えて、 15「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と言われた。 16イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、シモンとシモンの兄弟アンデレが湖で網を打っているのを御覧になった。彼らは漁師だった。 17イエスは、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言われた。 18二人はすぐに網を捨てて従った。 19また、少し進んで、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネが、舟の中で網の手入れをしているのを御覧になると、 20すぐに彼らをお呼びになった。この二人も父ゼベダイを雇い人たちと一緒に舟に残して、イエスの後について行った。

ショートメッセージ: 最初のイエスの弟子たちは網を捨てて、「人間をとる漁師にしよう」というイエスの言葉に従いました。彼等は、網は手放して職業を変えましたが、彼等自身が人々をキリスト者に変えていくための網になったとも言えます。 2020年はその前年に亡くなった二人の世界的偉人、緒方貞子さんと中村哲さんを振り返るテレビ番組がいくつも放映された年でした。 彼等に共通しているのは、いうなれば、聖心女子小学校やバプテスト教会等のイエスキリストの網にとらえられたのでした。 そして緒方さんの場合は国際キリスト教大学の教授、中村さんは医師になりましたが、それぞれ職業は変わっていきました。彼等は眼前の難民、間伐、貧困にあえぐ人々の救済にあたるため、神から賜った才能を活用されました。そして彼等自身も人間をとらえる網の一部になっていったのです。今のコロナ禍にあって、職業を変える人々が増えている実情があり、また今はネット社会などと言われる時代です。 このような時代の中で、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう。」というイエスのみ声を聴き、キリストのネット(網)の一部になっていく人々が、神の御心にかなって次々に与えられますように祈ります。