9月5日(日) 説教題「エッファタ(開け)」 聖書箇所からショートメッセージ
マルコによる福音書 7章31-37節: 31それからまた、イエスはティルスの地方を去り、シドンを経てデカポリス地方を通り抜け、ガリラヤ湖へやって来られた。 32人々は耳が聞こえず舌の回らない人を連れて来て、その上に手を置いてくださるようにと願った。 33そこで、イエスはこの人だけを群衆の中から連れ出し、指をその両耳に差し入れ、それから唾をつけてその舌に触れられた。 34そして、天を仰いで深く息をつき、その人に向かって、「エッファタ」と言われた。これは、「開け」という意味である。 35すると、たちまち耳が開き、舌のもつれが解け、はっきり話すことができるようになった。 36イエスは人々に、だれにもこのことを話してはいけない、と口止めをされた。しかし、イエスが口止めをされればされるほど、人々はかえってますます言い広めた。 37そして、すっかり驚いて言った。「この方のなさったことはすべて、すばらしい。耳の聞こえない人を聞こえるようにし、口の利けない人を話せるようにしてくださる。」
ショートメッセージ: 最初はギリシャ語に残された福音書ですが、イエスが使ったアラム語の言葉、「開く」という意味の「エッファタ」という人々には聞きなれない言葉がそのまま残されました。それが世界中の言語に訳されても、ほとんどの言語で、すぐには意味をわかりかねるエ ッファタとう言葉は残されています。そこには、イエスのなさる人間の理解を超えた不思議な救いの業(わざ)が世界中で起こされていくという、神の思いが働いていくことを暗示されていたように思うのです。今日イエスのエッファタという声を感じ、今世界中で起こっているパンデミックや異常気象の中でも、神のなさる業に、わたしたちの耳を開き、目を開き、心を開いて、全知全能の神に信頼して歩みましょう!